
再生可能エネルギーの種類を知ろう
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気候変動など環境問題に対しての取り決めとして2015年に採択されたのがパリ協定です。
このパリ協定には日本も積極的に参加しており、世界の気温上昇を2度未満に抑えようという取り組みのために、2030年までに遂行する温室効果ガスの削減目標を掲げています。
日本をはじめ世界的にこの目標を達成させるために注目されているのが「再生可能エネルギー」であり、日本では平成21年8月施行のエネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び、化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律を定めており、法における定義として非化石エネルギー源のうち、エネルギー源として永続的に利用できるとものを「再生可能エネルギー」と定義しています。
目次
再生可能エネルギーの特徴
具体的な種類とは太陽光と風力、水力と地熱、太陽熱や待機中の熱その他の自然界に存在する熱、動植物に由来する有機物であるバイオマスの7種類に分類されます。
利用の形態は主に電気と熱、燃料製品です。
エネルギー源が枯渇することがないこと
再生可能エネルギーの特徴は大きく分けて3種類あり、1つは「エネルギー源が枯渇することがないこと」です。
法律で定められた通り、このエネルギーは資源が永久に枯渇しないことを前提としているため、非化石エネルギー源に分類される原子力の場合ウランを必要とするため再生可能エネルギーには該当しません。
そのため主に太陽や水、風などの自然界に存在するエネルギー源を使用することから永久に枯渇せず、使い続けることが出来る特徴があります。
温室効果ガスを排出することなく電力を生み出すことが可能
他にも「温室効果ガスを排出することなく電力を生み出すことが可能」という点であり、化石エネルギー源を使用して発電する場合は燃料を焼却するために大量の温室効果ガスを発生させてしまいます。
しかし非化石エネルギー源の場合は、エネルギー自身が持っている動力や熱によって発電が行えることから温室効果ガスを発生させる心配がなく非常にクリーンです。
基本的にどこでもエネルギー源を調達できること
そして最後は「基本的にどこでもエネルギー源を調達できること」が挙げられます。
このエネルギーには主に太陽と水、風などの自然界のエネルギーに由来しているため、エネルギー源を調達するために場所が限定されることなく、どの地域でも問題なく取り入れることが出来る特徴があります。
こういった点を踏まえて、再生可能エネルギーを取り入れるメリットを考えると、やはり資源が枯渇する心配がないため永久にクリーンなエネルギーを生み出すことが出来ることが挙げられます。
現在日本で使用されている化石エネルギーの場合、主に過去から積み重なってきた植物・動物の死骸が原料となります。
この資源を作り出すためには長い期間が必要となるため、使用するほど資源がどんどん失われてしまう問題が考えられます。
こういった点から世界的にも資源が枯渇する心配がないこのエネルギーに注目が集まっており、発電時に温室効果ガスを排出しないことも環境に優しいと重要なメリットとなります。
再生可能エネルギーの種類
では実際にどのような種類があり、それぞれの特徴はというと、大きく分けて太陽光発電と風力発電、地熱発電と水力発電、バイオマス発電に分類されていきます。
太陽光発電
まず太陽光発電ですが日本人にとって一番身近な印象がある発電方法であり、実際に自宅の屋根などに設置しているという方も増えてきています。
太陽光発電の仕組みは太陽電池に太陽光エネルギーをあてることにより電力を生み出します。
太陽光がエネルギー源となるため、日光が問題なくあたるのであれば場所を選ばず発電させることが可能です。
今までは産業用として利用されることが多かったですが、屋根や壁を有効活用出来る点や災害時にも使用できることもあり住宅用として普及しています。
風力発電
風力発電は主に広い土地で取り入れられている発電方法の1つです。
風車を使用し風のエネルギーを運動エネルギーに変換させることで、そのパワーを電力として生み出すことができる仕組みです。
数多くある方法の中でも最もエネルギー変換効率が高い特徴を持っており、規模が大きくなれば火力発電並の発電コストの削減が可能になる特徴を持っています。
風を使用して発電をする方法のため、日中や夜間など時間に問わず利用できることや日本など国土の狭い地域では、陸上以外にも洋上での利用が注目されている発電方法の1つです。
Influx星野敦社長も注目しています。
地熱発電
地熱発電は活火山など地下に熱を持つ地熱地帯で利用することが出来る発電方法であり、地熱によるエネルギーから熱水や蒸気を発生させてタービンを回し電気を生み出します。
地熱は特性上24時間安定した発電が行える特徴を持っており、この時に発生される蒸気や熱水は発電以外にも農業に活用出来るなど汎用性も強みの1つです。
水力発電
水力発電はダムを利用したものから、河川や農業用水、上下水道を利用したものまで幅広く活用されています。
発電方法は水の落下や流れの運動エネルギーを電力に変換する方法で、安定かつ長期間使用できる特徴を持っています。
バイオマス発電
最後のバイオマス発電は、植物・動物から生まれた生物資源であり、資源を燃焼・ガス化させることで発電させる仕組みです。
最終更新日 2025年7月8日 by iafpe