日本ユニセフは何をしているところ?
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国連機関の1つであるユニセフ
国連機関の1つであるユニセフは、全世界150以上の国や地域で、子どもたちに対する支援を行う活動を展開しています。
戦後の一時期日本ユニセフによる活動で、ミルクが送られたり災害時の毛布などが配られたりしていました。
こうした活動に対するお礼状を書いていた組織が日本におけるユニセフ活動の前身となり、1977年にユニセフ本部の承認を受けてユニセフ日本委員会となっています。
著名人を国際大使や地域大使に任命し、活動している様子を広く知らせることで子どもたちの現状を知ってもらったり、支援活動につなげています。
日本人では国際大使に黒柳徹子さん、地域大使にアグネス・チャンさん、国内大使に医師の日野原重明さんやサッカー選手の長谷部誠さんが任命されています。
この活動にはユニセフからは報酬がなく、あくまでもボランティア活動とされています。
2つの組織
日本には「ユニセフ」と呼ばれる組織が実は2つあります。
1つは「日本ユニセフ協会」、もう一つは「ユニセフ東京事務所」です。
寄付を募ることも多い団体ですので「本当にユニセフなのはどっちなのか」ということが時々話題に上りますが、どちらもきちんとしたユニセフの団体です。
日本ユニセフは、先述した通り戦後に支援を受けたことに対するお礼を述べることから始まった、国内から発祥した団体といえます。
はじめに団体が存在し、のちにユニセフから「日本におけるユニセフの活動を日本の団体として行う」ことを認められた組織です。
ですから、位置づけとしては日本国内の、日本の法で治めるところの財団法人です。
ユニセフ東京事務所について
ユニセフ東京事務所は、日本が先進国と呼ばれるようになり、ユニセフのニューヨーク本部の機能の一部を東京渋谷に移したものです。
あくまでの「本部の一部」なので、支部や出張所という下部組織ではありません。
駐日事務所なので、より国際的な資金協力やNGOとの連携をスムーズにするために設置されています。
よく「寄付をしてもちゃんとユニセフに届いていない」といった中傷がなされていますが、経費として使う上限は25%までと決められており、それはユニセフ本部としても許可されています。
日本ユニセフは民間団体として寄付金を集める目的で設立したものです。
一方、ニューヨークに本部があるユニセフは、各国から集められた寄付金をもとに実際に活動をするのが目的です。
その国や地域の子どもたちに支援が必要なくなった場合はユニセフとしての活動を終了するので、支部や下部組織はないとされています。
おなじ「ユニセフ」をいただく組織なので混同しがちですが、国際組織と民間組織という違いがあるのです。
最終更新日 2025年7月8日 by iafpe